私はこの記事をご覧の方を、アトピーの地獄の辛さから助かる一助になればと思い、書いています。
私がアトピーを克服した方法を、この記事をご覧の皆様にお伝えします。
これは非常に簡単な方法で、毎月3000円ほどの出費で済み、保湿剤や皮膚科医にかかる出費に比べると大分減るほか、身体に塗る保湿剤もほぼ必要としないため、時間の節約にもなります。
効くかどうかわからない温泉に通ったり、変な民間療法に大金を払う必要も、もうありません。
筆者は生まれてから、実に約34年間アトピー体質で、
4年にも渡って筆者の身体に居続けたアトピーは、身体に痒みだけでなく精神的な苦痛も与え、人生で特に大切な時期である思春期に人生に大きな影を落とし、その後の受験、恋愛、社会生活にいたるまで、あらゆる人生の一大イベントを失敗させ、今後の人生に絶望を与え続けました。
しかもアトピーに加えて、うつ症状も幼少期から患っていた私は、実に34年間、「絶対に終わらない苦しみ」「誰にも救ってもらえない」「誰にも理解してもらえない」という孤独な気持ちと、絶望感を抱いて生きてきました。
ですが今、筆者はアトピーも鬱も治すことが出来て、やっと、人生を心から楽しむことが出来ています。
私がアトピーを治した方法を、本来は医者が知って入れば私のこれまでの人生、ここまで苦労することがなかったはずですし、アトピーで苦しむ人は存在しなかったはずです。
今回ご紹介する方法は、巷でよくある、塗り薬や保湿剤、オーガニック化粧品、入浴剤、温泉といったその場しのぎの各種民間療法のような、効果の無い方法ではなく、アトピーの完璧な治癒を目指すものです。
また、この記事をご覧の方は自分に自信がなかったり、鬱気味ではないでしょうか?
そして、いつも「もっと自分に自信をもって生きろ」などと、無責任で馬鹿な言葉を投げかけられた経験はありませんか?
言った本人に唾を吐きかけてやりましょう。お前に何がわかると。
お前もなってみろと。気持ちの持ちようで元気が出るわけじゃないんだと。
これは気持ちの持ちようでどうにかなるものでは無く、病気なのです。
そんな人によく、気持ちの持ちようなどと言えるものです。
そう、アトピーの人が元気が無く鬱っぽいのは、アトピーによる自信の喪失が原因でも、あなたが悪いわけでもなく、これは起きるべくして起こった”精神の病気”で、
”気合い”や”気の持ちよう”で治るものではなく、馬鹿な理屈で片付けられていいものではないのです。
実はアトピーと鬱は無関係ではなく密接に繋がっており、片方が存在することで片方が存在しているのです。
ということはアトピーが治れば鬱や自信がないのも治る、ということです。
そして何故、アトピーの人がいる一方で、元気な人もまた存在しているのでしょうか?
その不公平さや理不尽さを疑問に思ったことはありませんか?
「なぜ私だけなのか」と。
「全ての人の生活スタイルは大して変わらないのに、なぜ私だけなのか?」
「酒を飲みタバコを吸い、清涼飲料氏をガバガバ飲み、だれよりも不健康な生活を送っている人がなぜアトピーじゃないのか?」
「むしろ全ての人より健康的な生活を送っている自分がなぜアトピーなんだろう?」と、疑問に思ったことはありませんか?
びっくりする事を言うと、これは世間で言うところの”当たり前”を信じてきた結果としての不公平です。
世間の当たり前について、何の疑問も持たずにそれを信じて生活していると、片やアトピー、片や健康体、という不公平で理不尽な差が生まれてしまうのです。
つまり、アトピーでいるか、健康でいるかは自分で選択できてしまうのです。
現代社会では、アトピーのままか、健康にでいられるかさえも、自分で選べると言っても過言ではありません。
あらゆる情報をネットから得られる今、病気の治し方もその例外ではなく、自分がその気になればアトピーはもとより、あらゆる病気に自分で対処できるのです。
病気を自分で治そうとすることが正しいのかと言うと、それが正しいのです。
そうしなければ、これまでのように私たちは、病気を治すために本当に必要なことを知らされず、勉強不足のヤブ医者の金儲けのために散々自分たちの身体と人生を、得体のしれない薬の実験に捧げるままになってしまいます。
医者は頼るべきところで頼り、頼りっぱなしにはしないことが大事で、自分の身体のことは自分しかわからないという考えに今一度立ち返り、
自分が罹った病気は自分で治す、というのはごく自然なことなのです。
そのためには、何を学べばいいのかも、今回の記事ではご紹介します。
また、今回ご紹介する方法は、アトピーだけではなく、様々な病気に対しても大いに有効で、各種生活習慣病、ガン、鬱といった様々な病気や不調でお困りの方にとっても、大きな助けとなるでしょう。
ではこれから私と一緒に、あなたを今まで苦しめた「アトピーという魔物を殴る」気持ちで、別れを告げましょう。
もうお前に苦しめられることはない、と。
筆者のアトピー人生
子供のときからアトピー
まずは筆者のアトピー人生についてご紹介したいと思います。
私は生まれてから約34年間ずっとアトピーで、幼少期から土曜日曜は母親と一緒に皮膚科に行き、軟膏を塗ってもらい、軟膏を買って帰るのが毎週の行事でした。
母親と出かけられるのは楽しみだったので、皮膚科に行くこと自体はあまり苦痛ではありませんでした。
私は生まれてからずっとアトピーだったので、自分の身体が掻きむしって真っ赤になっても、それが周囲にとっては「いけないもの、普通じゃないもの」であるとは解らず、真っ赤になるのは当たり前のことで、普通の事と思っていました。
掻きむしって真っ赤な顔の身体を見た周りの同年代の子供たちから、ずっと「あいつの身体ブツブツ」「気持ち悪い」と非難され続け、そのうち私は私自身を「自分は気持ちの悪い存在だ」と、知らず知らずのうちに「自信の無い自分」にしていきました。
そんな私はクラスでは目立たず、人前でボソボソと話すような鬱鬱とした少年時代を、幼少期~高校まで過ごしました。
今思えば、小さいころから通っていた皮膚科も、後の私の人生にとっては非常にマイナスでした。
皮膚科でもらうステロイド薬を使い続けることによる、取り返しのつかないほど、人生にとっての大きなマイナス面を知っていれば、あの時絶対に皮膚科になんか行かなかったのに、と思います。
もちろん、34年前の当時はインターネットが無かったため、アトピーに対して一個人がやれることも、一個人が得られる情報も今よりもずっと限られており、
田舎町で誰もが行く皮膚科に行く以外に方法がなかったのは仕方がないことですし、母親もそれしか方法がなかったことは理解できます。
過去を恨むのは全く意味が無ことなのですが、私が失った時間や、失った貴重な機会を考えると本当に無念です。
皮膚科に行くことのマイナス面については、後述したいと思います。
成人してからのアトピー
幼少期~高校時代を、大変だったアトピーの症状をステロイドを使い続けることで、なんとか抑えながら乗り切り、
大学時代になるとアトピーはそれほど悪化せず、肌の調子が悪くなればステロイドをその都度使う、といった感じで、そこまで頻繁にステロイドを使うことはなく、今までで一番症状が落ち着いていた時期でした。
高校時代までの、鬱々とした生活から解放されたことで、アトピーが落ち着いたのでしょうか。
しかし、大学卒業後に就職して数か月後、まるで今まで身体の中に隠れていたアトピーが一気に出てきたかのように、一気に身体中が湿疹だらけになり、
それはまさに今までで最悪の状態で、全身の80%は赤くただれ、かさぶただらけで、酷いやけどのような、人が見るとビックリするような、危険な状態でした。
あまり顔にアトピーの症状が出ていなかったのが幸いでしたが、足先から首に至るまで真っ赤で、
全身から浸出液が出て、常にシャツは引っ付き、
ベッドシーツは朝起きたら血だらけなので、毎日洗濯が必要。
症状が最も辛かったのはこの時期です。
脱ステロイドとアロマオイル化粧水で、アトピーが酷くなる
しかし私は、「ステロイドをあまり使わなくてもやっていける」という大学の時の経験から、これほどまでアトピーが酷くなっても、ステロイドを使いませんでした。
ステロイドを使わない代わりに、当時インターネット上でアトピー患者の間で流行っていた、アトピーに効くという「自作のアロマオイル化粧水」を自分で調合して肌に塗っていたのですが、それが原因でさらにアトピーが悪化するという、非常におバカなことをやっていました。
余談ですが、実はアロマオイルは非常に強力であり、ほんの一滴でも、ものすごく効果が強いため、間違った量や間違った種類を使うと、皮膚がかなりダメージを受けます。
アロマオイルは、決して知識のない素人が手を出していい物ではありません。
今もまだあるのかどうかわかりませんが、当時「脱ステロイド」という民間信仰が流行っていて、私もそれを実践していました。
この方法は、ステロイドを使わずに何とか痒みを我慢して、体内に溜まっている、今まで使い続けたステロイドを減少させ、衰えた副腎機能を回復させようとする試みで、理にかなっているようですが、当然上手くいかない場合がほとんどです。
脱ステロイドを行う理由は理解できますが、果たして何か月間、皮膚が真っ赤でボロボロの状態で我慢すればいいのかもわからずに、痒みを我慢し続けるのは絶対に無理がありますし、
そもそも、身体の機能が弱くてアトピーになっているのに、そこを改善せずに、脱ステロイドを成功できたとしてもアトピーが再燃するのは目に見えています。
脱ステロイドをやり遂げるためには、おそらく年単位の時間が必要であり、どんなに我慢強い人でも、早い段階で痒みが我慢の限界にくるはずです。
痒みを我慢し過ぎると、日常生活にも影響を及ぼします。
脱ステロイドのような、無理で結局効果の無い方法が、さも正しい方法のように流行り、アトピー患者はそれをあっさり信じてしてしまうということは、彼らの精神状態は、総じて非常に悪いと思います。
アトピー患者がこういう話を簡単に信じるのは、「助けてほしい」「とにかく救われたい」「一瞬でも希望が見たい」という気持ちがあるからであり、
アトピー患者が、アトピーという「一生治らない病気」と「絶望感」と一生戦い続けなければならないという現実を思えば、脱ステロイドであろうが何であろうが、何かを信じたいという気持ちになるのは、無理のないことなのです。
このように私は、ステロイドを使わず、アロマオイル化粧水や脱ステロイドを使用することで、アトピーが徐々に悪化していきました。
30歳のとき、鬱病も発症
25・6歳のころの私は、一連の民間療法によるアトピーの悪化に耐えかね、民間療法を止め、不本意ながら再度ステロイドを使い、アトピーをいったん封じ込めることにしました。
皮膚科でステロイドを処方してもらったことで、酷いアトピーの状態をなんとか脱し、「やっぱりアトピーにはステロイドを使うしかない」と、身体中に出る浸出液の地獄に戻りたくない私は、そう再確認しました。
これからは、アトピーと上手く付き合い、ステロイドとも上手に付き合っていこうと思ったのです。
「アトピーが身体に出てきたらステロイドを塗り、また塗り・・・という、この方法が今は正しい方法なんだ」
「この生き方をしていけば、皮膚科に通うお金がかかること以外、なにも困ることはないじゃないか」
この時はそう思っていました。
そして、ステロイド使い続ける生活を始めてから約5年後の30歳のころ、今まで感じたことのない、強い気分の落ち込み、集中力の低下、繰り返す過去の反芻を感じ始め、
思考が、複雑に絡み合った糸のようにごちゃごちゃになり、半ばパニックの状態になりました。
寝ようとしたとき、頭がパニックになり目をつぶっていられず、心臓がバクバク鳴り飛び起きたこともあります。
そのうち希死念慮にとらわれだし、「苦しい、死んでしまいたい」と思い始めました。
その頃の精神状況を思い返すと、すべての思考が過去の失敗や後悔を中心になり、考えが先に進まず同じところをグルグル回り、実際に起こっていもいないことを、自分が被害者になった体で妄想する・・といった感じです。
もっともその時は、自分自身がどういう状態なのかを、客観的に判断する余裕もなく、ただ混乱し、ひたすら焦るばかりでした。
そんな状態でも何とか精神科を訪れることができ、薬をもらい、落ち着くことが出来て死なずに済んだのは幸運でした。
精神科ではやはり「うつ病」と診断されました。
なぜこの時「うつ病」と診断されたのか、今になって当時の自分がどんな人間だったかを考えてみました。
私は小さいころから引っ込み思案で暗く、やることなすことが上手くいかなかった人間でした。
自信が無いのですから上手くいかないのは当然です。
自信が無いかと思えば、突然怒りっぽくなり、かんしゃくを起こしたり、突然気分が高揚したり、今思えば小さいころから精神が不安定だったのです。
不安定さは、幼少期から、小学生、中学、高校、大学、就職まで全く変わっておらず、それを直さずに就職まで来たということは、私は自分自身を客観視する力や、自分の感情を制御する力に、非常に欠けていたということです。
なぜ私は精神的に不安定だったか、それは今でははっきりしており、後の項目で説明したいと思います。
30歳のときに「うつ病」と診断され、アトピーという病気を抱え、抗うつ薬とステロイドを使用し続る生活がさらに4年続き、心身ともに弱くなった私は、34歳になるまで人間関係に実に苦労しました。
自分に自信が無く、職場では人のいいなりで、精神が安定していないため何かとミスをしたり、仕事が全然上手くいかず、
自分の気に障ることがあると、すぐにキレたり慌てたり、人に不安を与える態度をするため、全然人望がありませんでした。
昇進も無く、収入も上がらないため常に金欠状態で、溜まったストレスを消化するために衝動的にお金を使ってしまうため、貯蓄は全然できない状態。
これから先の人生が全く見通せない状況で、長くて暗いトンネルの中を、出口を探して明かり無しでさ迷っているようでした。
その時は、今後の人生を考えるどころか、あと10年生きることが出来るかどうかも自信が無く、少し遠出すると動悸がするほど体力がなく、それは精神的な発作なのか体力的な問題なのかは不明ですが、もうこれ以上長生きはできないと思ってしまうほど、追い込まれていました。
そのような最悪な状況でも、「世界を旅して回りたい」という幼少期からの夢だけ頑なに捨てなかったことが、私が今こうして生きていられる理由です。
この夢が、少しだけ自分を前向きにしてくれ、暗いトンネルの中を、前に歩かせてくれました。
そして、とある日。この1ミリの希望が私に、暗く長い迷路から脱出するきっかけになる、一つの突破口を与えてくれたのです。
アトピーと鬱を治す気づきを得る
ある日の真昼間、ベッドで寝ながらスマホで海外旅行に関する記事を見ていると、アトピーの治療に関する広告がパッと目に飛び込んできました。
その時、頭に「ステロイド」の5文字が浮かび、なんとなくステロイドについて検索すると「ステロイドの使用に伴う精神症状」という興味深い記事をみつけました。
今までステロイドと精神症状の関係など考えてもみなかったので、「実はステロイドが私の鬱の原因なんじゃないか」と、この時疑問を持ちはじめました。
そこで知った事実はこうです。
「ステロイドは精神症状の発症リスクがもっとも高い薬剤の一つ」
ステロイドを常用することで抑うつ気分、不安感、焦燥感、不眠、食欲の低下など、一般的な「うつの症状」を生じることが多いと報告されていたのです。
考えてみると、私は小さいころから感情の制御が効かず、気分が落ち込みやすく、鬱の傾向がありました。
私の各年齢における精神状態を紙に書いてみると、
私の精神状況が比較的悪かった時期はストロイドを使い続けていた時期で、強いステロイドを何か月も使い続けた時期は最も落ち込みが酷く、精神状態が比較的落ち着いていた時期は、ステロイドの使用が少なかったことが分かりました。
「鬱の原因はステロイドの長期使用だ」
そのことを私の鬱の主な原因と仮定した私は、鬱から抜け出すためにステロイドを止めようと思いましたが、
ステロイドを止めるとアトピーが再燃してしまうのを嫌と言うほど経験してきたので、そう簡単にはステロイドを止めることはできないことも、わかっていました。
そして、この時私はなんとなく「アトピーと鬱は実は無関係ではない?」と頭に閃き、小さいころの私と現在の私を結びつける手掛かりをこの記事から得た私は「アトピーと鬱について勉強すれば、この病気を治せるかもしれない」と、突如として前向きになり、
その時から私は、アトピーと鬱について猛勉強をしました。
決して身体から消えることがなく、「一生付き合っていきなさい」と皮膚科医から言われていた憎きアトピーと鬱が、ひょっとすると自分から消え去る、そんな希望を初めて持ったのです。
このとき、はっきりしていたのは、
「鬱から抜け出すためには、ステロイドを止める必要があり、アトピーを止めるにはステロイドを使う必要がある」であり、アトピーと鬱は同時に直す必要があるということです。
ではどうやってこの2つを退治するのか。
さらにアトピーと鬱について深く調べていると、ついに「アトピーのなんたるか」を知るに至りました。
「なぜ人はアトピーになるのか」
「なぜ自分はアトピーなのか」
「他の人と生活に違いはなく、不健康な生活をしているわけではないのに、なぜ自分はアトピーなのか」
そして、
「アトピーを治すために本当に必要なこと」とは何か?
次の項目から、私が行ったアトピーの治療の、核心をお話ししようと思います。
アトピーの原因は糖質・ストレス・ステロイド
主にこの3つだと筆者は考えています。
ただ、これらがどのように身体に悪影響を及ぼすのかは、あまり知られていません。
糖質過多はアレルギー発症の原因
糖質と言えば何を想像するでしょう。炭水化物?甘いもの?清涼飲料水?
ここで言う糖質とは脳や身体のエネルギー源になる物質のことで、これが無いと脳や身体は動かないため、糖質は人体にとって極め重要な物質ということになります。
しかし糖質を摂り過ぎることは身体に悪影響があり、肥満や生活習慣病の原因になりますが、実は糖質の恐ろしさは他にあります。
コンビニやスーパーで売られている食べ物や外食チェーンなど、日本の食品のほぼすべてには、大量の糖質が含まれており、糖質が大好きな日本人が好んで食べるのは糖質なので、食べ物はどうしても糖質中心になりがちです。
今や日本人は、糖質過多の物ばかり食べています。
そんな糖質まみれの生活で、好きなものをばかり食べて、何も健康に気を付けていなかったとしたら、身体はどうなるのでしょうか?
糖質を摂取すると、身体は上がる血糖値に対応するため、すい臓からインスリンを分泌させ、血糖値を下げようとします。
ただ身体は、血糖値が下がったままにするのは危険と判断し、血糖値を上げるために副腎という臓器から「コルチゾール」という血糖値が上がるホルモンを分泌させ、血糖値のバランスを取ろうとします。
このコルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれ、
抗炎症、免疫(アレルゲンに対する防御)などに働く、身体を守るために必須のホルモンで、
コルチゾールは血糖の上昇だけでなく、風邪を引いたときや、病原菌が身体に侵入したとき、アトピーの原因であるアレルゲンが侵入したときも分泌され、身体の免疫に重要な機能を果たします。
ところが糖質を摂りすぎて、何度も血糖値が上がり下がりを繰り返していると、副腎がコルチゾールを分泌しすぎて、副腎が疲れ(アドレナルファティーグ)、コルチゾールを分泌できなくなります。
コルチゾールが分泌できなくなると身体にアレルゲンが容易に侵入し、身体がアレルゲンの処理が出来ず、アトピーのような、何らかのアレルギー症状となって身体に出るのです。
これも一つのアトピーの発症機序です。
少し話が逸れますが、ごはんの食べすぎで眠くなることはありませんか?
ご飯を食べすぎて眠くなるのは、血糖値の乱高下によって身体が疲れるのも一つの理由ですが、もう一つ理由があります。
細胞を構成する要素に「ミトコンドリア」というものがあり、ミトコンドリアからは「ATP」という人体が活動するためのエネルギーが作り出されます。
糖質から作られるATPの量はわずかなため(最も多くATPが作られるのは脂質)、ご飯をたくさん食べたとしても、身体が活動するためのエネルギーは実際はそれほど作られておらず、
エネルギーが不足し、体力の低下や思考力の低下が引き起こされます。
何が言いたいかというと、糖質摂取による血糖値の乱高下と、ATPの不足による体力と思考力の低下の2つが、アトピーや鬱の原因になり得るのではないかと言うことです。
成人になってからアレルギーを発症する例が多くなっていますが、これは糖質の摂りすぎによる、身体の諸機能、体力の低下が、原因の一つなのかもしれません。
ストレスでアトピーが悪化する
先の項目で筆者は、就職してから急にアトピーが酷くなった理由として、ストレスが原因の一つだとお話ししました。
急に変わる環境や社会に身体と精神が適応できなかったのかもしれません。
私の場合は夜遅い帰宅や、朝早い出勤による睡眠不足と、走り回って案件を取るような営業職だったため、シャツの下が汗で「あせも」だらけになったことも、アトピーが悪化した原因です。
ストレスによるホルモンや自律神経の変化も、アトピーが悪化した原因として、あり得ることなのかと思います。
私が考える、ストレスがアトピーに悪い理由として、自分の身体について考える余裕も時間もなくなり、身体の僅かな変化を見過ごしてしまうためです。
私の場合、身体がアトピーで真っ赤になっても何もせず、アトピーをケアするための時間を、溜まったイライラや鬱憤を晴らすため、エンターテインメントに注ぎ込んでしまい、結果アトピーが悪化したのです。
ステロイドがアトピーを治すことはない リバウンドする理由
ステロイドは悪化したアトピーを鎮めるほか、手術の時や、人の命に係わる重要な場面で無くてはならない、非常に重要な薬です。
私自身、ステロイドに救われたことが多々あり、決してステロイドのすべてを否定していません。
ではなぜ私はステロイドがアトピーの原因と言い切るのでしょう?
ステロイドのアトピーに対する効果は、炎症を抑え、痒みの原因物質を体に隠してしまうことであり、ステロイドで一度は症状が治まっても、それでアトピーを治したとは言えません。
湿疹が止まらない時に一時的にアトピーを身体の中に隠し、とりあえず経過を見るのが、ステロイドの本来の使い方であり、ステロイドはアトピーを治す以上の物ではないのです。
ここで一つの疑問が浮かびます。アレルギーとは身体のどういった反応なのでしょうか?
アレルギーとはアレルゲンに対する身体の防御反応のことで、症状がアトピー性皮膚炎の場合は、皮膚にアレルゲンを出して身体を正常にしようとする免疫反応です。
アトピーで肌が痒いのは、身体を元の状態に戻そうとする反応であり、ということは、ステロイドで痒みを抑えるということは、身体の要求に逆行していると言えます。
ステロイドで痒みを抑えることでアレルゲンは体内に蓄積されます。
ステロイドを止めると、アトピーはものすごい症状となって現れます。それが「リバウンド」です。
ちなみにリバウンドが来るときは、ステロイドを止めたときだけでなく、ストレスや外的要因の重なりがリバウンドの引き金になることがあります。
それはまさしく、袋に沢山入った水を想起させます。
少しつついたら袋が破れ、辺りが水浸しになるように、ステロイドをずっと使ってアトピーを抑えていた人の身体はアレルゲンで一杯で、少しの衝撃で決壊するかもしれないのです。
ステロイドが鬱病など精神症状を誘発
私がステロイドの長期使用を勧めないのは、アレルゲンの積み重なりも理由にありますが、もう一つ、ステロイドの長期使用を避けるべき理由があります。
先の項目で述べたとおり、長期にわたるステロイドの使用は、抑うつ、不安感、希死念慮といった精神症状を誘発します。
ステロイドが精神症状を誘発するのは、ステロイドは脳に作用するためです。
厚生労働省のマニュアルには、ステロイドを使い始めてから精神症状が発現するまでおよそ3か月とあり、
ステロイドの使用はあくまで急性期に限定されるべきで、長期間にわたる使用は、私がかつて経験したような鬱の症状を招く可能性が高いため、絶対に避けなければません。
事実、アトピー患者の多くは鬱を発症しており、世界規模の調査ではアトピー患者の鬱病率は20%以上であると報告されています。
医学的なステロイドと鬱の因果関係はまだ完全には証明されていませんが、ステロイドを最も使用するのがアトピー患者であるという事実を考えれば、ステロイドと鬱は無関係ではないでしょう。
そして私が考える、ステロイドと鬱において最も大事な点は、鬱状態の人は、アトピーを絶対に悪化させてしまうということです。
これは私がかつて経験したことですが、鬱の人は思考力や判断力がありませんし、
そうした人は、アトピーに限らず様々なことを正しく、前向きに考えるのは非常に難しく、鬱による焦りや絶望感から様々な民間療法を始めとした、間違った治療に手を出し、アトピーも鬱も更に悪化する、ということが考えられます。
その結果、さらに重い病気に罹る可能性も否定できません。
ステロイドの本当の罪
そして少しショックなことを言うと、皆さん、自分の思考していることを落ち着いて客観的に判断できず、どう考えても効果の無い間違っている方法で、そのまま突き進んでしまっている。
あの軟膏が効くようだ、あの温泉が効くようだと色々試すけれど、結局効果が無いか、60%以上かそれ以上の確率でさらに悪くなってしまう。
「いや、ひょっとしたら改善するかもしれない」
そうかもしれません。でも、それで治ったり、今までより良くなったことがあるかと言えば、無いのです。
私もそうだったように、色々試してみる気持ちはとても理解できますし、こういったことを伝えるのは本当に申し訳ないですし辛いのですが、はっきりと伝える必要があります。
色々試すのなら、何もしないほうがいいのです。
アトピーという強敵を前にして何もできず、
本来の目的であるアトピーを治すことよりも、様々な方法を試している”自分”に救われたいと思ってしまっている。
「私だっていろいろ頑張っているんだ」
「いろいろ試しているのに効果が出ないのはしょうがない」
・・・これこそがステロイドの本当の罪悪です。
私が本当に伝えたいことは、
ステロイドを使っていると、自分の間違いに気がつけない、ということです。
先程も説明したように、ステロイドは精神症状を誘発します。
「いや、これはそんな、鬱や精神症状とは関係ないでしょ?」と思うかもしれませんが、焦燥感を感じたり、判断力が低下しているのは、精神症状の一歩手前か、もう踏み込んでしまっているということで、
本来は脱ステロイドや、その他の療法を「やっても効果が無い」「やらないほうが良い」と判断できなければならなりません。「これをやってみよう、あれをやってみよう」という、リスクを考えずに判断する時点でおかしい。
これはもう精神症状なんです。
そうして気が付いた時には、ベッドから中々起き上がれないか、ふと死ぬことを考えるようになる。
皮肉なことに、自分がそのステージから降りて初めて、自分の間違いに気づくことができます。
ステロイドを使い続けているうちは、このことに決して気づくことが出来ませんし、「アトピーを治す」という目標からはどんどん遠のいていく。
言い過ぎと思うでしょうか。
でも、これが筆者が実際に経験した「ステロイド」が誘発する精神症状の怖さです。
それはまさしく「焦り」と「絶望感」。
これを感じたら、もうステロイドの精神症状です。
ステロイドを処方しまくる皮膚科
アトピー →ステロイドの使用→アトピー →
精神状態の悪化→ステロイドの使用→
アトピー・精神状態の悪化→ステロイドの使用→
アトピー・精神状態の更なる悪化→ステロイドの使用
・・・この無限の地獄のサイクルを生み出しているのが、ドラッグストアと皮膚科です。
ステロイドを一方的に処方する皮膚科にとって、アトピー患者はまさしく「金の生る木」です。
実際、皮膚科医は、本当は患者にアトピーから治ってもらいたくてステロイドを処方しており、そこに「金を稼ぎたい」という意識は無いのかもしれませんが、
実は皮膚科医の多くは、アトピー治療に関する知識がほぼありません。
彼らには、栄養学や環境科学といった、本来アトピーを根本治療するために必要な知識が無く、
アトピー患者を治すどころか、さらに悪化させるか薬物依存に陥らせ、別の病気まで引き起こしています。
もしくは彼らは、実はアトピーの「本当の」治療の方法を知っているのに、お金やしがらみの為にそれをやらないのかもしれません。
本当の所はわかりませんが、結局皮膚科医の多くは「アトピーを治せない」のです。
いずれにしても、私のアトピーが悪化し、鬱を患った理由は、
「とある皮膚科医がアトピーの根治をしようとせず、己の利己主義のため、本来処方する必要のないステロイドを処方し続け、アトピーを更に悪化させ、別の病気まで引き起こした」のは、確固たる事実です。
同じような境遇の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の主張は言い過ぎと思うかも知れません。
ですが私がこれまで掛かった皮膚科医は、ステロイドとワセリンを処方するだけで、一切、食事や生活の指導などはせず、私のアトピーと一切向き合いませんでした。
私が「もうステロイドは止めたい、根本からアトピーを治すには?」と聞くと、決まって「体質を変えるしかない」という返答。
「では、体質を変えるには?」との問いかけに対して、その皮膚科医は答えを知っているのか知らないのか、答えをはぐらかしたのは言うまでもありません。
薬を出すだけなら素人でも教科書を見ればわかるというのに・・・
少々長かったですが、皮膚科医とは何なのか、ここまでの説明でお分かりになったでしょうか。
皮膚科医はアトピーについて何も知らず、皮膚科に行ってもアトピーを治すことはできないのです。
「アトピーと鬱」というこの世の地獄から抜け出すには、「自分の力」で、アトピーを治すしかないのです。
筆者がアトピーを治した方法
それでは、筆者がアトピーを治した、具体的な方法をご紹介したいと思います。